ヘレンのビジョン

ビジョン
  • 障害のあるこどもたちが、自らへの肯定感、未来への希望を持てる社会
  • 障害のある子の親たちが、子育てと仕事を共に楽しめる社会
ミッション
  • 障害のあるこどもたちの受け入れ先が極度に不足している「障害児保育問題」を解決する

名前とロゴにこめた想いBehind the Helen

  • ネーミングにこめた想い

    「障害児保育園ヘレン」の名前にこめた想い

    「障害児保育園ヘレン」という名前は、複数の障害をもちながらも社会運動家・女性運動家として活躍したヘレン・ケラー のファーストネームに由来しています。
    彼女はこんな言葉を残しました。

    「わたしは一人の人間に過ぎないが、
     一人の人間ではある。
     何もかもできるわけではないが、
     何かはできる。
     だから、何もかもはできなくても、
     できることをできないと拒みはしない」

    わたしたちは、この言葉の実践者でありたいと願っています。同時に、障害のあるこどもたちが持つ無限の可能性を信じ、育んでいきたい。
    「障害児保育園ヘレン」という名には、そんな思いが込められています。
    こどもたちが自らを肯定し、未来に希望を描ける社会をつくること——それが、わたしたちの使命です。

  • ロゴにこめた想い

    ロゴにこめた想い

    「障害児保育園ヘレン」のロゴは、気球をモチーフにしたヘレンちゃん。
    空へとふわり舞い上がる気球には、3つの想いを託しました。

    • こどもも大人も、みんな空の下でつながっていること
    • 手助けがあれば、誰もが空を飛べること
    • ヘレンちゃんに乗って、大空へ一緒に飛び立とうという希望

    ロゴは、わたしたちの想いを象徴するシンボルです。 見るたびに「一緒に未来へ進もう」というメッセージを届けたいと願っています。

社会への願いOur Hope

社会への願い

なぜ漢字表記の「障害」としているの?

障害の捉え方には、大きく分けて2つの考え方があります。

  • 医学モデル:
    個人の心身の不具合を障害と捉え、治療を通じて改善すべきと考えます。
    例:「足が不自由なのは本人の問題なので治療が必要だ」
  • 社会モデル:
    社会の側に物理的・制度的な問題があることで障害が生じると考え、社会を変えるべきだとします。
    例:「足が不自由な場合は車いすを使おう。スロープを設置して車いす利用者も生活しやすい社会を作るべきだ」

ヘレンでは「社会モデル」の考え方を大切にしています。障害はこども自身にあるのではなく、社会にあると捉えているため、「障害」を漢字で表記しています。

まだ見ぬこどもたちの未来に向けて

障害児保育園ヘレンは、2014年に「人工呼吸器をつけた我が子を預けられる保育園がない」という一人のお母さんの声から始まりました。
当時、医療的ケアを必要とするこどもたちには、保育の場がほとんどありませんでした。だからこそ私たちは保育の実践と同時に、声を集め、政策を動かす挑戦を続けてきました。

その結果、2016年には児童福祉法が改正され、2021年には「医療的ケア児支援法」が施行。かつて社会に存在すら認識されていなかった「医療的ケア児」が、法律に明記され、支援が国や自治体の責務となりました。

「友達といっしょに育ってほしい」
「仕事を続けたい」

そんなあたりまえの願いを叶えるために。
これからも現場で保育を実践するとともに、10年で培った知見を全国に広め、住む場所にかかわらず、すべての医療的ケア児とそのご家族が安心して暮らせる社会の実現を目指します。