この春フローレンスの障害児保育園ヘレン・障害児訪問保育アニーの卒園児 12名に

2021年04月22日

2020年度までにお預かりしたお子さんは、障害児保育園ヘレンでのべ97名、障害児訪問保育アニーでのべ88名。障害児保育園ヘレン中村橋では開園後初の卒園式が行われました。

コロナ禍の中、今年も各地で保育園や幼稚園の卒園式が行われました。
医療的ケア児に保育・看護・療育を提供する、フローレンス運営の「障害児保育園ヘレン」および「障害児訪問保育アニー」でも、子どもたちが新しい門出を迎えました。
2021年3月に卒園した園児は、障害児保育園ヘレンで9名、障害児訪問保育アニーで3名となりました。

2018年開園「障害児保育園ヘレン中村橋」初の卒園式

障害児保育園ヘレンは、2014年、胃ろうやたんの吸引といった医療的ケアを必要とする子どもたちを専門で長時間お預かりする日本初の施設として、東京都杉並区に開園しました。現在はサービスインから7年が経ち、都内で5園を運営しています。
この春、9名が卒園を迎え、2020年度までにお預かりしたお子さんは、のべ97名になりました。
2018年に開園した「障害児保育園ヘレン中村橋」では、開園後初となる卒園式が行われました。桜がほころぶ春の空に、卒園児たちの笑顔が輝きました。

卒園児 ゆのちゃんの親御さんより


子どもの病気がひと段落したとき、私も働きたいという思いがありました。
障害があるので普通の保育園に通わせるのは難しいかなと思っていたところ、ヘレン中村橋園が開園するという情報を耳にしました。障害がある子を長時間預かってくれて、療育もしてくれて、私も仕事ができる…まさに理想の保育園だと思い、すぐに申込みました。

「障害のある子のお母さんって、働けないのかな」とすごく後ろ向きになっていた時にヘレンを知り、「あぁ、私も働けるんだ」と前向きな気持ちになりました。先生たちも、子どものことをすごくよく見てくれて、愛を持って接してくださり、日々の成長を私たち以上に喜んでくれました。子ども自身も信頼できる大好きな先生たちと友達に囲まれて、人とのかかわりが好きになり、生活面でもリズムが整ってきて、少しずつ成長も見られるようになっています。
登園やお迎えの度に、ドアの前まで来ると、先生たちの明るい声と子どもの歓声が聞こえてきて、私まで楽しい気持ちになりました。ヘレンは、子どもはもちろん、親にも元気を与えてくれる存在でした。本当に感謝しています。

卒園児 あんちゃんの親御さんより


「この子を人に預けることなんてできない」と思っていたところ、ヘレンの存在を聞いて、すがる思いで初台園に入園し、その後転園で中村橋園に通わせてもらいました。ヘレンが無かったら、多分私がダメになっていたと思います。感謝は言い尽くせないくらいあります。

ヘレンに通うようになり、子どもはこれまずっと家でひとりきりだった生活が変わり、周りの人と協調性を持って生活できるようになりました。
なによりも変わったのは、私自身でした。子どもと離れる時間が出来たことで、家で子どもと向き合う姿勢も変わりましたし、先生たちと相談して、たくさんのアドバイスを貰えて、家でもいろんなことにチャレンジするようになりました。家庭の中だけではできなかったことです。
育児の経験からも、障害児保育は通常の保育とは全然違う大変さがあると思います。それでも障害児保育という領域に足を踏み入れていただいて、関わってくださったスタッフのみなさんに、心から感謝しています。

障害児訪問保育アニー オンラインでの卒園式


2015年にサービスインした障害児を自宅でお預かりする障害児訪問保育アニー。マンツーマンのていねいな保育で、ヘレンではカバーしきれないエリアの障害児家庭に障害児保育を提供するためにスタートしました。
2020年度はエリア拡大も行い、これまでにお預かりしたお子さんは、のべ88名になりました。

卒園式は、コロナ禍の中で感染リスクを抑えるためにオンライン配信を交えての形式となりましたが、あたたかな涙と笑顔に溢れたセレモニーで、3名の卒園児が新たな門出を迎えました。

卒園児 はるくんの親御さんより


コロナ禍での卒園式は難しさもあったと思うのですが、家族のような雰囲気で今日の日を迎えられて、とても幸せです。入園にあたり、アニーの皆さんと利用開始に向けていろいろと試行錯誤したことが思い出されます。子どもが泣いたり、声を出したりする姿をたくさん先生に見ていただきましたが、卒園した後も先生方に笑った姿を見せられるように、そして一緒に笑いあえるように、頑張っていきたいと思います。これからも末永くよろしくお願いします。

卒園児 りんかちゃんの親御さんより


アニーと出会うまでの記憶は、ほとんどありません。そのくらい、障害のある子どもをどう育てていけばいいか分からなくて、ひとりきりで色々なことに悩みながら、医療機関や療育施設など、いろんなところに通っていましたが、初めて安心して子どもを預けられたのがアニーでした。アニーは、私にとっても、子どもにとっても生活の一部になり、すごく大事な存在になりました。これからアニーのない生活が始まるのが信じられないくらいですが、社会に出て、たくさんのことを勉強して、周囲の友だちと一緒に大きく成長していってくれたらと思っています。本当にありがとうございました。

地域の保育園に転園する子どもたち

ヘレンやアニーで生活を送る中で、地域の保育園に入れることになり転園していく子ども達が毎年います。
この春転園した園児は、ヘレンは6名、アニーは7名です。

転園の要因は様々あり、成長とともに慢性疾患が快方に向かったり、保護者の熱心な働きかけや、地域の認可保育所での受け入れが進むなどがあります。また、「子どもは子どもの中で育つ」と言われるように、子ども同士の交流の中で生まれる刺激によって心身の発達が促されたことも要因の一つと考えられています。
これまでに今春の13名を含めて63名が地域の保育園などに転園しています。

フローレンスでは、障害児保育・支援事業に取り組み、障害の有無に関わらず、すべての子どもが保育を受けられるモデルをつくり、保護者が子育てと仕事を両立できる社会の実現をめざしています。
今後も子ども達の成長を支えるとともに、親御さんたちの就労をサポートしてまいります。

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